将棋の館−盤上のドラマ−/盤上シアター81/盤上の涙−山田朱未・育成会時代の試練

盤上の涙−山田朱未・育成会時代の試練


  平成11年度前期の女流育成会は、山田朱未と野田澤彩乃の一騎打ちとなった。
 トップを走る山田に、ピッタリと1差で追いすがる野田澤。最終戦、両者の直接対決
で決着が着く。
 女流棋士への切符はたった1枚。山田は負けても同率だが、同率の場合は前期順位優先の規定があり、その場合は
順位上位の野田澤が女流棋士の座を射止める。文字通り、女流棋士の座を賭けた戦いとなった。

 しかし・・・この一戦は思いもかけぬ大差になってしまった。

 もはや万に一つも勝ちがない!投了してもおかしくないほどの大差。
 ずっと首位を走りながら、最後の最後で女流棋士の座は山田の手をすり抜けようとしている・・・
 無念の想いが胸をよぎったか、彼女は泣きながら盤上に駒を打ち続けた!

 結局順当に野田澤が勝ち、女流棋士の切符を手にした。
 しかし、半年後の平成11年後期女流育成会では、ぶっちぎりで優勝。半年前の涙を笑顔にかえた。

 2003年度は女流王位戦で挑戦者決定戦に進出。レディースオープントーナメントでは、中井を降して準決勝へ。

 大ブレイクの予感がする山田だが、この原動力は悔しさをバネにしたところにあるのかも・・・





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