将棋の館−盤上のドラマ−/語り継ぐために・・・/名人に香を引く

名人に香を引く

第5期王将戦7番勝負第5局 升田VS大山

△17との局面

升田VS大山1図

 名人戦を朝日に持って行かれた毎日は、対抗手段として王将戦を発足。この棋戦の大きな特徴は”指し込み制”の導入。
つまりどちらかが3勝差をつけた時点で、タイトルは決定。残りの対局は”半香”で指す。プロがプロに香を落とされる。
こんな屈辱があろうか・・・しかも時の名人が・・・
 
 ▲21と△29飛成▲13飛成△44銀▲17香

 上図直後の▲21とが問題の1手。正解は▲17同桂△27飛成▲25桂△同竜▲21と
 この手順なら”17香”と逃げる手が省ける!−何という升田の鋭い読み!

 指し手は進んで升田VS大山2図・・・いよいよ終着駅が近づいてきた。

▲69桂の局面

升田VS大山2図
 △38竜▲58金引き△36竜▲23桂成△68角成▲同金△97金▲同歩△同歩成▲86玉△66竜▲同角△95銀まで、升田勝ち  名人に香を引くだけでも歴史的な快挙なのに、しかも勝ってしまう!何と表現すればいいのだろう・・・  なお現在の王将戦は”記録上”香落ちが残るだけで、実際には対局しない。つまり制度の上からも今後絶対にありえない!  まさに”空前絶後”の記録なのである。
”夢の七冠達成!” 第45期王将戦7番勝負第4局 谷川VS羽生

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