将棋の館−盤上のドラマ−平成最強者列伝/塚田スペシャルに引導!

塚田スペシャルに引導!

第49期順位戦VS塚田戦

▲64飛の局面

▲塚田△谷川

    1986年、塚田旋風が吹き荒れた。その原動力はもちろん”塚田スペシャル”だ。塚田はこの戦法を引っさげ
 公式戦22連勝!対戦相手の対抗策もことごとく打ち破ってきた。
  しかし87年の米長−谷川戦以後は、塚田以外の棋士には採用されなくなってきた。それは谷川の対抗策が優秀
 だったためだが、塚田本人は改良を重ね、塚田スペシャルを指し続けていた。
  平成3年(1991年)の順位戦、塚田スペシャル本家との対決。
      
    谷川vs塚田図以下 △88飛成▲61飛成△同銀▲88銀△82飛

  図で9筋の突き合いがなければ、米長−谷川戦と同型。ここで△34歩と角道を開けたのが谷川の絶妙手。角交換
 からの△86角と△27歩、▲34同飛なら角交換から△66歩。いくつものネライが後手に残る。
  したがって塚田は9筋の突き合いをいれ、△34歩には▲77桂を用意した。

    △88飛成から▲88銀はこの戦法ならではの激しい展開。王手飛車狙いの△88飛成には王手で金と刺し違えて
 から▲88銀で飛車を取り返す。
  そして・・・ここでの△82飛の自陣飛車が絶妙手。8筋からの先手の手作りを全て封じる会心の妙手だった。
  この一戦以降、塚田スペシャルは公式戦から姿を消した。





誰も気づかなかった絶妙手!

終局後のドラマ

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