将棋の館−盤上のドラマ−/棋界エピソード集/師の心

師の心


 第44期順位戦(昭和60年度)のB級1組順位戦は、結果的に板谷と小林の師弟が昇級を争うことになった。

 弟子の小林は自力。最終局に勝てば、初のA級入りが決まる。
 師匠の板谷が昇級するには、自分が勝ち、弟子の小林が負けなければならない。

 最終局を前に、板谷は熱田神宮にお参りに行ったという。

 こんな時、あなたなら何を祈る?こんな時、人は何を祈るのか?
 板谷は祈った。

 ”どうか小林が勝ちますように・・・”と。

 弟子を思う師の心は、子を思う親の如しか・・・

 最終局、小林は宮坂八段を降し、初のA級入りを決めた。
 後日小林は、人づてにこの話を伝え聞いたと言う。





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