将棋の館−盤上のドラマ−/棋界エピソード集/愛のムチ
若き鈴木輝彦奨励会員のお話し。 鈴木奨励会員は、序盤苦戦の将棋を終盤、好勝負にこぎつけた。 しかし最後に悪手を指して負けてしまった。 どうしたって局後の検討は終盤になる。 ”ああ指せばよかったのではないか。これならどうだ。”と。 それを見ていた真部幹事、 ”そんなところはいいから、もっと前(序盤)を検討しろ!” しかし、若かった鈴木青年は納得しなかった。 鈴木”僕はこの手に命を懸けているんだ!” 真部”バカヤロー!命懸けだろうが、何だろうが、悪手は悪手だ!” 当時は鈴木さんはこの言葉の意味はわからなかった。 しかししばらくして、感謝するようになったという。”負けたやつでも食っていける。将棋の世界は甘いところだ。”
棋界エピソード集